吉田山:紅萌える丘の花(12/14)
紅萌える丘の花
光も胸も春の戸に 嘯き見ずや古都の月 | 五 ・ 嗚呼故郷よ野よ花よ ここにも萌ゆる六百の | 夕は辿る北溟の 日の影暗き冬の波 | 四 ・ ラインの城やアルペンの 谷間の氷雨なだれ雪 | 通える夢は崑崙の 高嶺の此方ゴビの原 | 三 ・ 千載秋の水清く 銀漢空にさゆる時 | 希望は高く溢れつつ 我等が胸に湧返る | 二 ・ 緑の夏の芝露に 残れる星を仰ぐ時 | 都の花に嘯けば 月こそかかれ吉田山 | 一 ・ 紅萌ゆる丘の花 早緑匂う岸の色 | 作詞者 沢村胡夷 作曲者 K ・ Y | 紅萌ゆる丘の花 ・ 三高道遙の歌 |
今逍遙に月白く 静かに照れり吉田山 | 十一 ・ 見よ洛陽の花霞 桜の下の男の子等が | 歴史を誇る二千載 神武の子等が立てる今 | 十 ・ 希望は照れり 東海のみ富士の裾の山桜 | 栄枯の跡を思うにも 胸こそ躍れ若き身に | 九 ・ 嗚呼又遠き二千年 血潮の史や西の子の | 檠灯かかげ口誦む 先哲至理の教えにも | 八 ・ 神楽ケ丘の初時雨 老樹の梢伝う時 | 砕けて飛べる白雲の 空には高し如意ケ嶽 | 七 ・ 左手の書にうなずきつ 夕の嵐に吟ずれば | それ京洛の山に咲く 三年の春の花嵐 | 六 ・ それ京洛の岸に散る 三年の秋の初紅葉 |